エンメイソウ／延命草(植物)効能と効果－摂取方法

 

 

 

 

エンメイソウ(延命草)という植物は、漢字で延命草と表記される薬用植物の一種です。

 

植物の名前としてはヒキオコシという名前で呼ばれ、古来より使用されてきました。

ヒキオコシという名前の由来は、昔弘法大師が旅をしているとあまりの腹痛に一人の男が倒れてしまいました。

そこで弘法大師は近くにあったヒキオコシの草をしぼり、倒れている男にその絞った汁を飲ませると元気を取り戻す事ができた、という逸話からできました。

 

倒れたを引き起こす事ができる事からヒキオコシという名前がついたとされています。

 

また、そのまま息を耐えてしまいそうであった男を助けられた事から延命草という名前がついたという説もあります。

日本では山地に生えている多年草の植物で、長野県や新潟県などで生息が確認されています。

 

その地上部を刈り取り、日干ししてよく乾燥させ、その全草を乾燥したものを生薬ではエンメイソウと呼びます。

エンメイソウの有効成分は葉っぱの部分に多く含まれている苦みの成分で、成分としてはジテルペノイドやオリニドンと呼ばれる物質などが含まれています。

 

苦みというものは、漢方において苦味健胃薬という効果として使用されます。

苦みで有名なセンブリなどの生薬も、その苦みによって消化不良や食欲不振、腹痛などに効果があるとされています。

 

エンメイソウは同じような苦味健胃作用を期待されているリュウタンやゲンチアナといった生薬の代わりとして使用される事もある生薬です。

苦みという刺激は味覚を通じて反射的に胃液の分泌を促す事ができるため、健胃作用があるとされています。

 

元々エンメイソウは日本薬局方にゲンチアナの代用品として掲載され、健胃作用などの効能が記載されていましたが、吸湿性が高い事やアルカリ剤と配合してしまうと苦味が減少してしまうために現在では日本薬局方からは削除されています。

 

しかし、近年になってエンメイソウのエンメインという成分に血行促進や頭皮殺菌効果があるという事が報告され、育毛剤として使用できるのではないかという研究も進んでいます。

 

 

 

 

この成分が配合されている酵素ドリンク