フノリ／布海苔（海藻)効能と効果－摂取方法

 

 

 

 

フノリ（布海苔）とは海藻の仲間で、マフノリ・フクロフノリ・ハナフノリなどの種類があります。

食用に適し、全国各地の海岸で岩場に貼りつくように生息しているのがよく見受けられます。

 

江戸時代の植物分類書にその名が見られることでもわかるように、日本人にとっては古くからなじみのある海藻でした。

ただし食用とするようになったのは比較的最近のことで、それ以前は糊としての用途が主でした。

 

たとえば和紙を貼り合わせたり、着物を洗い張りしたあとにピンとさせるために用いられたりしていました。

 

革製品を製造する際に磨き剤として使用されることもありました。

現在でもそれらの用途に使われることはありますが、一般に知られているのは刺身のツマや汁物の具などとして料理に供される姿です。

 

北陸地方の郷土料理として知られるへぎそばには、そば粉のつなぎにフノリが使用されています。

そしてさらに、ここに来て各方面において話題となっているのが、健康食品としての効能です。

 

テレビでタレントの方が紹介したことなどもあって、最近とみに注目を集めるようになりました。

実際フノリには健康増進のために役立つ各種の栄養素が豊富に含まれています。

 

たとえばビタミンならばビタミンA・ビタミンB群・ビタミンCなど、ミネラル類ならばリン・鉄分・カルシウム・マグネシウム・カリウムなどを含有しています。

甲状腺ホルモンの構成物質で代謝機能を高めるヨウ素、疲労回復効果があるとされているタウリンなども含まれています。

 

さらに整腸作用や血液をキレイにする作用を持つ食物繊維も豊富です。

これだけ多くの栄養素を含んでいますから、フノリを摂取することでさまざまな健康効果が期待できます。

 

たとえば便秘や肥満の解消、血圧の降下、老化防止、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の予防などです。

糊として使用されるほど強い粘りの正体は多糖質ですが、この多糖質には抗ガン作用があるとも言われています。

 

この理想的な健康食品とも言えるフノリを効率的に摂取するために、最近では多くのサプリメントが販売されており、入手も容易です。

もちろんそのまま食べるのもOKです。

 

先に述べた料理のほか、サラダや酢の物の具などにも使えます。

 

 

 

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